Thank  you for coming Yukinori Maeda  and Elein Fleiss  talk show at STARDUST

COSMIC WONDER初日特別イベントとして行われました

エレン・フライスと前田征紀のトークショーにお越しくださいました皆さま、

ありがとうございました。

雑誌という媒体を、芸術やアートとして高め、他の雑誌編集にも 多くの影響を与えた

元purpleの編集者であるエレンは どんな女性なんだろう。

会う前、少し緊張していたわたしは、8歳になるクラリッサと 風のように現れた

エレンのあたたかな笑顔に すっかり心が打ち解けてしまいました。

目にするもの、出会うものに心が開いているエレンは、とても自然体で伸びやかな女性でした。

トークショーの打ち合わせは、ほとんど無し。その瞬間を楽しみましょうと エレン。

これまでにも、何度か表現活動を共にした経験のある エレンと前田さんの間にある、

信頼感やあたたかな雰囲気がとても気持ちの良い空気で、

そのリラックスしたムードのままトークショーはゆるやかに始まりました。

生粋のパリジャンであるエレンは8年前に 新たな暮らしの拠点を探す旅に出て、

最終的にフランスの南西部に暮らしを移しました。

エレンが出会ったその村は14世紀の雰囲気が色濃く残る村で、

冬になると、静けさがあたりを包みこみ さらに美しさを増します。

赤ん坊だった、クラリッサとそこに落ち着いたエレンの日々の暮らしは大きく変わっていったそうです。

ちょうど、4年前 大阪から奈良の生駒を経て、現在の美山に拠点を移した

COSMIC WONDERとは共通するものがたくさんあります。

COSMIC WONDERが 拠点を都会から自然の多い場所へと移ったのは

NYの同時多発テロ911がきっかけとなったそう。

エレンがパリを離れるきっかけは、福島原発の事故の衝撃から。

みわたせば自分が暮らすフランスという国は、どこもかしも原発があることに

大きな不安を感じたのだそうです。子どもを授かったばかりのエレンにとって、

小さな命を安心して育んでいく環境をつくることは何よろりも大切なことでした。

人間の内にある 命の根源を 深く見つめることに真摯であり、

沸き起こる感覚や感情を大切にすくいとり、

日々の暮らしぶりの方向を選択し続けている前田さんとエレン。

二人が選んだ暮らしは、二人の表現活動にも影響を与えていったのはいうまでもありません。

今も昔も表現者として、変わらず続けてきたことは、

自分の考えていることと、仕事や表現に嘘がなく同じであることだとエレン。

それは前田さんも同じことで、ぎゃくにそうでしか出来ない。

自分自身に誠実であることは、時に勇気や強さが必要とされます。

そんな姿勢が 二人の表現する世界の全てに波及して、この美しさが生まれるのだと感じました。

この日のこうした小さな集まりですらも、希望の光のかけらで、

こうした繋がりの中にいることが、わたしは嬉しくてなりませんでした。

それは未来へのアップデートの連続でありポジテイブな創造。

そして希望の光。

そう、まさに「宇宙への放出」なのですね。

今回こうして、このような貴重な機会を与えてくださった、

COSMIC WONDER関係者のみなさま、

お話しをして下さった前田さん、

エレン、そして一緒に来てくれた小さなクラリッサ、

当日通訳をしてくださったカノさん、

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

あのひと時を一緒に共有できたことが幸せでした。

今現在も 青山にある center for COSMIC WONDERにて、

10月25日までエレンの個展は引き続き開催中です。

10月27日から11月11日までは山梨のギャラリートラックスにて

エレンと安野谷昌穂さんの個展も開催されるそうです。

ぜひこの機会に足をお運びください。

これからもエレンや前田征紀さんとCOSMIC WONDERの活動から目が離せません。

farmoonにて。

masaya ちゃんのファンタスティックなお料理を大好きなみんなと囲んだ素敵な夜