10/13 to 10/20 HITSUJIGUSA 10th anniversary exhibition
HITSUJIGUSA 10th anniversary exhibition
「未草10周年展示会」
「月と真珠」moon and pearl
海にまつわる彫刻、青く染めた彫刻や暮らしの道具が多く
並びます。また、私たち未草が日々愛用しているワークコートや
麦藁帽子、そして未草10周年を記念したharuka nakamura
feat. LUCAによるCDアルバムも販売いたします。
日 付 2019年10月13日(日)~20日(日)
時 間 11時~1 8時(13日のみ~1 9時) / 会期中無休
在 廊 13日 (日) / 19日 (土)・20日(日)
場 所 STARDUST
住 所 京都市北区紫竹下竹殿町 41
電 話 075-286-7296
Website http://stardustkyoto.com
「月と真珠」
南洋の空を2人乗りの小型飛行機で飛んだことがある。手の届きそうな操縦桿や
計器類に胸が高鳴り、なにより、低空飛行から見下ろすその碧い海と白い雲、島々が
キラキラと輝く様に興奮して、ずっと声を上げて見つめていた。まさにジブリ映画の
ワンシーンのようなその光景は、自分の心に深く深く刻まれた。もう20年も前に
赤道近くの島で真珠養殖の仕事をしていた時のことだった。
前回のSTARDUSTでの展示から3年。その間に初の子を授かり、世界の見え方が
より深まったように思う。妊娠の10ヶ月、出産、産後の1年。妻の体はその見た目の
変化だけでなく、体内でも目に見えないありとあらゆる不思議で複雑な変化を起こし
そしてまたゆっくりと戻っていった。女性は月と呼応しながら生き、体内に海を宿して
そこで新たな命を育む。その神秘の営みにあらためて驚きと深い崇敬の念を覚えた。
そして今回の展示会では自身初となる、海とその碧さをイメージした展示をしたいと
思った。いつかは…という思いがありながらも、海と縁遠い暮らしをしている自分が
それをすることにずっとためらいがあった。けれど今なら許されるような気がする。
月夜に響くイルカの群れの呼吸音や、野生馬たちと一緒に駈けた島の夕暮れ。空と海の
あわいで生き、最高に幸せだった日々を過ごした南十字星の輝く海と、妻と息子が感じ
させてくれた神秘の海を想い、会場を碧や蒼、群青で染めてみようと思う。今までとは
少し違う展示になるかもしれません。一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。
未 草 小林 寛樹
彼らの10周年の節目にSTARDUST に迎えることができる喜び。今展で 3回目となる未草の展示となります。
長野の黒姫山麓に抱かれた その場所に 未草の二人が 10年の歳月をかけて ひらいた その土地。
想い、暮らし、生き方、すべてが彼らの表現です。新たな命を授かり 未草の第二章の幕が上がりました。
そんな彼らの今を感じに、そして、出会いにきてください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしています。
STARDUST 清水香那